藍和の日記

死んだように生きている。日々感じたことを吐き溜めていくブログ。

「自由」とは。またそれが与えるのは幸福か不幸か

カントを勉強して初めて気づかされた。 私が今まで求めていたものは「自由」ではなかったのかもしれないと。 人は「理性」を持って「欲望」を抑止できる。そうして行った行動こそが「自由」と呼ばれうるものである。 故に、欲に従い、食べたい時に食べ、寝た…

鈍化された人間

今の日本という世界を生きる人間はどれほど特異かと思う。 一つあげるとするならば、苦痛を精神的苦痛でしか感じることがないように思う。 この一点がどれほど"人間"という生物の歯車を錆びさせるのか。 たとえば、これでは死というものが限りなく遠ざけられ…

世界がひっくり返る時

生きていたら時々、今まで見ていた世界が逆転するようなことに気づくことがある。 そんな時の気分は大抵雨のしとしと降る寄り目な世界に入り込んだような感じだ。 私が今までそんな気分になったのは、記憶にあるなかで3回だけ。"だけ"なんて、意外と多い。…

漫画 『ヴィンランド・サガ』

最近、『ヴィンランド・サガ』という漫画を読んだ。 明確な答えは出ていないけれど、書き残しておかなくてはならないような気持ちになり記事を書いている。 作者も言っていたが、『ヴィンランド・サガ』は読者に「生きるとは何か?」「人はなんのために生き…

カント 「純粋理性批判」

物自体 ー 現象 感性 ー 悟性 もっと深掘りたいこと それまでの人間が物事をいかに捉えるかという「イギリス経験論」と「大陸合理論」の論争に終止符を打つ理論となる「純粋理性批判」。 物自体 ー 現象 私たちは、人という生物として外すことのできない色眼…

レールの引かれた人生

私はまだ若すぎるのだろうか。変化の激しい周りに揺さぶられ、自分の道を見失うのはいやだ。だけれど、その"普通であれ"という言葉が私の心の隙間に入り込み、私を揺さぶる。 レールの引かれた人生。 これを恵まれた環境だから生きられる道であると感謝する…

"普通"という呪縛

今の日本社会の中で暮らしていると、どうしても"普通"という呪縛から逃れることができない。そして私は常にその呪縛から逃れたい。どうしても。 それは自分の意識下、無意識下に常に潜んでいて、自分が縛られていることに気づかないほど当たり前になっていた…